专利摘要:
命綱システムは、命綱と、命綱が巻き付けられるドラム組立体とを含む。ドラム組立体は、命綱の伸張中第1方向に及び命綱の引き込み中第1方向と反対の第2方向に第1軸線を中心に回転できる。命綱システムは、ドラム組立体を第1軸線を中心に第2方向に回転するように付勢する付勢力をドラム組立体に付与する、ドラム組立体と作動的に関連した張力機構をさらに含む。命綱システムは、ドラム組立体と作動的に関連したブレーキ機構を含む。ブレーキ機構は第1軸線と同心でない第2軸線を中心にドラム組立体に対して回転できるキャッチを含む。第2軸線は、ドラム組立体が第1軸線を中心に回転するとき、第2軸線が第1軸線を中心にドラム組立体と同じ方向に回転するように、第1軸線に作動的に連結される。キャッチの質量中心は第2軸線の近くに位置決めされる。ドラム組立体が少なくとも所定の角加速度で第1方向に回転されるとき、キャッチが第2軸線を中心に第2方向に回転して、キャッチの当接部を、(例えば、十分な量半径方向外方に移動することによって)命綱システムの当接部材と当接させてドラム組立体の回転を停止させる。
公开号:JP2011513656A
申请号:JP2010547854
申请日:2009-02-24
公开日:2011-04-28
发明作者:トーマス;ダブリュー パーカー;ロス バルクィスト
申请人:スペリアン フォール プロテクション インコーポレイテッド;
IPC主号:F16D63-00
专利说明:

[0001] 本発明は、命綱システムに関し、特に自動引き込み命綱システム及びその命綱システムのためのブレーキシステムに関する。]
背景技術

[0002] 以下の情報を、読者が下記の発明及び発明が代表的に用いられる環境を理解するのを助けるために提供する。ここに使用された用語は、この文書中で他に明確に言及されない限り、いかなる特定の狭い解釈に制限されるものではない。ここに記載された引用文献は、本発明或いは本発明の背景の理解を容易にする。ここに引用された全ての引用文献の開示を援用する。]
[0003] 相当高さから落下する作業者のけがを防ぐ或いは最小にする試みの中で多くの装置が開発されてきた。例えば、作業者の自由落下距離を特定距離に制限し且つ落下止め力を特定の値に制限する、(自動引き込み命綱、自動引き込みランヤード、落下止めブロック等として択一的に知られる)多数の装置が開発されてきた。]
[0004] 一般に、最も最近入手できる自動引き込み命綱安全装置或いはシステムは、多数の共通の部品を含んでいる。典型的には、ハウジング或いはカバーは、内部に収容された部品のための包囲体/保護体を提供する。ハウジングは、自動引き込み命綱を使用者か固定アンカーポイントのいずれかに留めるための、ハウジングに取付けられたコネクタを含む。コネクタは、所定質量の落下物体を所定距離内で停止させるのに要求される力に耐えなければならない。]
[0005] 命綱が巻きつけられ或いは巻かれたドラムは、ハウジング内で回転する。ドラムは、典型的には、使用者の可動性を妨げることなく、過剰に伸張させた命綱を巻き取るのに適当な回転張力下にある。アンカーコネクタ及び伸縮自在の命綱安全装置の他の作動部品のような、ドラムは所定質量の落下物体を所定距離内で停止させるのに必要な力に耐えるように形成される。ランヤードすなわち命綱は、その一端がドラムに取付けられ、ドラムに余分な命綱を巻き取らせる。命綱は、その他端が、使用者か固定点のいずれかに取付けられ、どちらもハウジングにすでに取付けられていない。]
[0006] 自動引き込み命綱システムは、また、落下が始まる兆候を示すとき自動引き込み命綱システムのドラム組立体を係止する(すなわち、ドラム組立体の回転を阻止する)ブレーキ機構を含む。例えば、自動引き込み命綱システムから引き出される安全綱(例えば、ロープ、ケーブル或いはウェブ)が、ドラム組立体を特定の角速度以上で回転させるとき、ブレーキ機構によりドラム組立体に止めることができる。]
[0007] 自動引き込みランヤードシステムのための最近入手できる多くのブレーキシステムは、ドラム組立体が予め決められた角速度に達するときに作動する。ドラム組立体の回転速度は、安全綱の線形速度に比例する。米国特許5,771,993号明細書に記載されるような所定の或いは閾値の角速度で作動する自動引き込みランヤードブレーキシステムの場合には、つめが、典型的に、つめの重心から間隔をへだてたつめピボットでドラム組立体に取付けられる。つめは、つめピボットを中心にドラム組立体に対して回転できる。つめばねは、つめをドラム組立体のつめストップに向かって引き込んだ状態に保とうとする力を付与する。つめが引き込まされるとき、ドラム組立体が回転するので、つめが当接部に当たることができない。ドラム組立体が回転するとき、つめの質量中心は、ドラム組立体と接線をなす直線軌道をたどる傾向があるが、つめは、つめばねの力によって外方に回動するのを阻止される。しかしながら、もし、ドラムが十分な速度で回転するならば、つめをつめストップに当てておくのに要求される向心力は、つめばねによって供給される力を超える。その時点で、つめは、(例えば、ハウジング上の)つめが当接部に当接してドラム組立体(及び安全綱)を停止に至らせる半径方向外方に延びた位置まで、つめピボットを中心に回転する。]
[0008] 速度による作動ブレーキの設計では、安全綱の所望最大速度或いは閾値速度(及びドラム組立体の対応する角速度)が定められなければならない。例えば、早歩きの速度或いは速さを使用することができる。安全綱の最大速度から、ドラム組立体の最大或いは閾値の角速度或いは回転速度が決定される。次いで、つめばねによって供給されなければならない向心力は、つめの質量から決定される。]
[0009] 角加速度に基づくブレーキシステムは、例えば、自動車のシートベルト拘束器具と関連して共通に使用される。現在入手可能な加速度ブレーキシステムは、典型的に、強度が低く、複雑に相互に作用する部品のシステムを含んでおり、落下保護技術で広く受け入れられていなかった。]
[0010] 多数のブレーキ機構が自動引き込み命綱システム及び他のシステムと関連して使用するために開発されてきたが、そのような機構はしばしば複雑で(例えば、かなり多数の相互連結及びしばしば複雑な作動部品を要求する)、コストが比較的高く及び不十分な耐久性である。]
[0011] かくして、現在入手可能な自動引き込み命綱システムと関連した上述及び他の問題を減じ或いは除去するシステム、装置及び方法を開発することが望ましい。]
[0012] 一側面では、本発明は、命綱と、命綱が巻き付けられるドラム組立体とを含む命綱システムを提供する。ドラム組立体は、命綱の伸張中第1方向に及び命綱の引き込み中第1方向と反対の第2方向に第1軸線を中心に回転できる。命綱システムは、ドラム組立体を第1軸線を中心に第2方向に回転させるように付勢する付勢力をドラム組立体に付与するためにドラム組立体と作動的に関連している張力機構をさらに含む。命綱システムは、ドラム組立体と作動的に関連するブレーキ機構を含む。ブレーキ機構は第1軸線と同心でない第2軸線を中心にドラム組立体に対して回転できるキャッチを含む。第2軸線は、ドラム組立体が第1軸線を中心に回転するとき、第2軸線が第1軸線を中心にドラム組立体と同じ方向に回転するように、第1軸線に作動的に連結される。キャッチの質量中心は第2軸線の近くに位置決めされる。キャッチは、ドラム組立体が少なくとも所定の角加速度で第1方向に回転されるとき、第2軸線を中心に第2方向に回転して、キャッチの当接部を、(例えば、十分な量半径方向外方に移動させることによって)命綱システムの当接部材と当接させてドラム組立体の回転を停止させる。]
[0013] 本発明のシステムは、さらに、キャッチを第2軸線を中心に第1方向に回転するように付勢する(すなわち等しくは、キャッチを第2方向に回転するのに逆らって付勢する)付勢機構を含む。いくつかの実施形態では、付勢機構の付勢力は、命綱がドラム組立体の所定の角加速度に対応する加速速度で延ばされるときのみ、キャッチが第2方向に回転するように、キャッチの回転慣性に釣り合わされる。付勢機構は、1端がドラム組立体に取付けられ且つもう1つの端がキャッチに取付けられるねじればねを含む。ばね機構は、例えば、ねじりばね、伸張ばね、圧縮ばねあるいはばねクリップを含む。]
[0014] 第1軸線は、例えば、ドラム組立体のほぼ中心を貫通するシャフトの軸線によって構成され、或いは対応される。複数の実施形態では、シャフトは、キャッチに形成されたスロットを貫通する。]
[0015] キャッチは、例えば、第2軸線を中心に且つドラム組立体から延びる引張り部材を中心にドラム組立体に対して回転可能である。引張り部材は第2軸線を構成する。]
[0016] ドラム組立体は、さらに、キャッチの回転を第1方向に制限し且つキャッチの回転を第2方向に制限する少なくとも1つの当接要素を含む。キャッチがその内にスロットを含むいくつかの実施形態では、キャッチのスロットは弧状にされ或いは湾曲され、スロットの縁とシャフトとの接触或いは当接は、キャッチの回転を第1方向に制限し、キャッチの回転を第2方向に制限する。]
[0017] キャッチの質量中心は、例えば、第2軸線の近く或いはほぼ第2軸線上に位置決めされる。]
[0018] 他の側面では、本発明は命綱システムで用いるブレーキ機構を提供する。命綱システムは、命綱と、命綱が巻き付けられたドラム組立体を含む。ドラム組立体は、命綱の伸張中第1方向に及び命綱の引き込み中第1方向と反対の第2方向に、第1軸線を構成するシャフトを中心に回転できる。命綱システムは、さらに、当接部材を含む。ブレーキ機構は、シャフトが通れるスロットを含むキャッチと、前記キャッチが回転できる、第1軸線と同心でない、第2軸線を構成する要素とを含み、命綱システムの当接部材に当接してドラム組立体の回転を停止させる少なくとも1つの当接部とを含む。第2軸線は、ドラム組立体が第1軸線を中心に回転するとき、第2軸線が第1軸線を中心にドラム組立体と同じ方向に回転するようにシャフトに作動的に連結される。キャッチの質量中心は第2軸線の近くに位置決めされる。キャッチの質量中心は、例えば、ほぼ第2軸線上に或いはちょうど第2軸線に位置決めされる。キャッチの当接部は、第2軸線を中心に第2方向にキャッチの回転をするときに、命綱システムの当接部材に当接する。ドラム組立体が少なくとも所定の角加速度で第1方向に回転されるとき、キャッチが第2軸線を中心に第2方向に回転する。]
[0019] さらなる側面では、本発明は、命綱と、第1軸線を有するシャフトと、シャフトとともに回転するためにシャフトに連結されたハブと、当接部材を含む命綱システムを提供する。命綱はハブに巻き付けられる。ハブは、命綱の伸張中第1方向に及び命綱の引き込み中第1方向と反対の第2方向にシャフトとともに回転できる。命綱システムは、さらに、シャフトを第1軸線を中心に第2方向に回転させるように付勢する付勢力をシャフトに付与するために、シャフトと作動的に関連した張力機構を含む。命綱システムは、また、シャフトと作動的に関連したブレーキ機構を含む。ブレーキ機構は、シャフトによって画成された第1軸線と同心でない第2軸線を中心に回転できるキャッチを含む。第2軸線が、ドラム組立体が第1軸線を中心に回転するとき、第1軸線を中心に前記ドラム組立体と同じ方向に回転するようにシャフトに作動的に連結される。キャッチの質量中心は、第2軸線の近くに位置決めされる。シャフトが少なくとも所定角加速度で第1方向に回転されるとき、キャッチが第2軸線を中心に第2方向に回転し、キャッチの当接部を、命綱システムの当接部材に当接し且つシャフトの回転を停止させるのに十分な量、シャフトに対して半径方向外方に移動させる。キャッチの質量中心は、好ましくは、ほぼ第2軸線上に位置決めされる。]
[0020] 他の側面では、本発明は、命綱と、第1軸線を有するシャフトと、シャフトとともに回転するためにシャフトに連結されたハブを含む命綱システムで使用するブレーキ機構を提供する。命綱はハブの周りに巻きつけられる。ハブは、命綱の伸張中第1方向に及び命綱の引き込み中第1方向と反対の第2方向にシャフトとともに回転できる。命綱システムは、さらに、当接部材を含む。ブレーキ機構は、シャフトが通れるスロットを含むキャッチと、キャッチがそこを中心に回転可能であり、シャフトによって構成された第1軸線と同心でない第2軸線を有する或いは構成する要素を含む。要素は、ハブが第1軸線を中心に回転するとき、第1軸線を中心にハブと同じ方向に回転するように前記シャフトに作動的に連結され、キャッチの質量中心は、要素の第2軸線の近くに位置決めされる。キャッチは、さらに、キャッチの周辺部の近くに少なくとも1つの当接部を含む。シャフトが第1方向に少なくとも所定角加速度で回転されるとき、キャッチが第2軸線を中心に第2方向に回転し、キャッチの当接部を、前記命綱システムの前記当接部材に当接して前記シャフトの回転を停止させるのに十分な量、シャフトに対して半径方向外方に移動させる。キャッチの質量中心は、ほぼ第2軸線上に位置決めされる。]
[0021] さらなる側面では、本発明は、上述のような命綱システムにブレーキ機能を提供する方法を提供する。それに関しては、命綱システムは、命綱と、命綱が巻き付けられたドラム組立体を含む。ドラム組立体は、命綱の伸張中第1方向に及び命綱の引き込み中第1方向と反対の第2方向に第1軸線を中心に回転できる。張力機構は、ドラム組立体を第1軸線を中心に第2方向に回転させるように付勢する付勢力をドラム組立体に付与するために、ドラム組立体と作動的に関連するものである。命綱システムは、また、当接部材を含む。]
[0022] 本発明方法は、ドラム組立体と作動的に関連したブレーキ機構を配置するステップを含み、ブレーキ機構は、第1軸線と同心ではない第2軸線を中心に回転できるキャッチを含む。第2軸線は、ドラム組立体が第1軸線を中心に回転するとき、第1軸線を中心にドラム組立体と同じ方向に回転するように第1軸線に作動的に連結される。キャッチの質量中心は、第2軸線の近くに位置決めされる。ドラム組立体が少なくとも所定角加速度で第1方向に回転されるとき、キャッチが第2軸線を中心に第2方向に回転し、キャッチの当接部を、命綱システムの当接部材に当接してドラム組立体の回転を停止させるのに十分な量、第1軸線に対して半径方向外方に移動させる。]
[0023] キャッチは、第2方向の回転に逆らって付勢される。キャッチに付与される付勢力は、たとえば、命綱がドラム組立体の所定の角加速度と対応する加速速度で延ばされるときのみキャッチが第2方向に回転するように、キャッチの回転慣性に釣り合わされる。]
[0024] 本発明方法は、キャッチの回転を第1方向に制限し且つキャッチの回転を第2方向に制限する少なくとも1つの当接要素をさらに設けるステップをさらに含む。]
[0025] かくして、いくつかの実施形態では、本発明は、個人用落下保護のために用いられる自動引き込み命綱システム用の加速度による作動停止、ブレーキ或いはキャッチ装置、システム或いは方法を提供する。本発明の自動引き込み命綱システムにより、使用者に命綱を必要に応じて解放することによって或いは引き込めることによって自由にあちこち動き回らせる。しかしながら、もし使用者が落下したならば、本発明の停止、ブレーキ或いはキャッチ装置或いはシステムが自動引き込み命綱のドラム組立体を係止して落下距離を減少させる。本発明のブレーキ装置、システム及び/又は方法は、現在入手可能な自動引き込み命綱システムに基づくブレーキ機構よりも著しく複雑でなく、コストがかからず且つより耐久性が高い。]
[0026] 本発明は、本発明の特性及び付随する利点に沿って、添付図面と関連してなされる以下の記述を参照して最もよく認識され且つ理解されるだろう。]
図面の簡単な説明

[0027] 外側ハウジングを破線で概略的に示す本発明の自動引き込み命綱システムの実施形態の斜視図を示す。
図1の自動引き込み命綱システムの分解斜視図を示す。
図1の自動引き込み命綱システムの正面透視図を示す。
図3Aに記載された断面A−Aに沿う自動引き込み命綱システムの断面図を示す。
キャッチがドラム組立体と共に回転する自動引き込み命綱システムを示す。
キャッチがドラム組立体と反対方向に回転するように、命綱が自動引き込み命綱システムから十分な加速度で延びている自動引き込み命綱システムを示す。
フレーム部材が部分的に透視的であり且つハブ組立体は、キャッチの当接部或いはコーナーがフレーム部材に形成された2つの当接部材のうちの1つに当接し或いは 引っ掛かるように、キャッチをピボットを中心にハブプレートすなわちキャッチベースに対して反時計回りに回転させるのに十分な時計回りの角加速度を経験している場合の自動引き込み命綱システムを示す。
フレーム部材は、再び部分的に透視的に示され、ハブ組立体によって命綱を短い距離引っ込めさせるために、命綱の張力は図6の状態から緩められ、キャッチの当接部はフレーム部材の当接部材との当接から離される、自動引き込み命綱システムを示す。
外側ハウジングが除去された本発明の他の実施形態の自動引き込み命綱システムの斜視図を示す。
図8の自動引き込み命綱システムの分解斜視図を示す。
図8の自動引き込み命綱システムの正面図を示す。
図10Aに記載された断面A−Aに沿う自動引き込み命綱システムの部分断面図を示す。
キャッチがドラム組立体とともに回転している図8の自動引き込み命綱システムを示す。
キャッチがシャフトを中心とするドラム組立体の回転と反対方向にピボット部材を中心に回転するように、命綱が、自動引き込み命綱システムから十分な加速度で延ばされている、図8の自動引き込み命綱システムを示す。
フレーム部材は、部分的に透視的であり且つハブ組立体は、キャッチの当接部或いはコーナーがフレーム部材に形成された2つの当接部材のうち一方に当接し或いは引っ掛かるように、キャッチを、ハブプレート又はキャッチベースに対して反時計回りに回転させるのに十分な時計回りの角加速度を経験している、図8の自動引き込み命綱システムを示す。
フレーム部材は、再び部分的に透視的に示され、且つ図13の状態からハブ組立体によって命綱を短い距離引っ込めさせるために、命綱の張力が緩められ、キャッチの当接部はフレーム部材の当接部材との当接から離される(当接がなくなって回転される)、図8の自動引き込み命綱システムを示す。] 図1 図10A 図13 図3A 図6 図8
実施例

[0028] 図1は、外側カバー又はハウジング20を概略的に点線で示す本発明の自動引き込み命綱システム10の1実施形態を示す。カバー20(カバー20は、例えば、当業者に明らかなように2つの半部又はハウジング部材で形成されるのがよい)は、自動引き込み命綱システムの内部機構を損傷から保護するために役立つが、他にそのような内部機構の作動に著しく影響を及ぼすことはない。通常の使用では、自動引き込み命綱システム10は、例えば、コネクタ30を介して或る固定物に連結することができる。命綱の遠位端44或いは命綱ウェブ40(例えば、当該技術で知られているように高分子ウェブ材料)は、例えば、使用者5によって着用されたハーネス400に連結することができる(図1参照)。変形例として、コネクタ30は、使用者に(例えば、スナップリング或いはカラビナ500を介してDリング410に)連結することができ、且つ命綱ウェブ40の遠位端44は或る固定物に取付けることができる。] 図1
[0029] 図2は、分解状態で自動引き込み命綱システム10の部品を示す。ハウジング20は、図2では省かれている。多数の部品が、シャフト70上で或いはシャフト70とともにフレーム部材50及び60に対して回転する。フレーム部材50及び60は、例えば、ステンレススチール或いはアルミニウムのような金属で形成することができ、シャフト70は、例えば、ステンレススチールのような金属で形成することができる。シャフト70は、フレーム部材50及び60の穴52及び62内に着座させられるシャフトブッシュ80内で回転する。スナップリング90のような保持体90が、シャフト70の座部72と共動して、シャフト70をブッシュ80と回転可能に関連して保持する。] 図2
[0030] ハブ又はドラム組立体100は、第1ハブフランジ又はプレート110と、命綱ウェブ40を周りに巻きつけるハブ又はドラム120と、ウェブスリーブ130と、第2ハブフランジ140と、ねじ150のようなコネクタと、を含む。本発明での使用に適したハブ及びドラム組立体は、例えば、2009年2月24日に提出された"エネルギー吸収命綱システム"と題するPCT国際特許出願PCT/US09/34981号(弁護士書類番号:07-018PCT)に記述される。組み立てられたとき、ハブプレート110、ハブ120、ハブフランジ140及びねじ150は、シャフト70と一緒に回転するハブ又はドラム組立体を形成する。命綱ウェブ40のループ端は、例えば、(ハブ120内に形成された通路123で位置決めされる)ウェブスリーブ130及びシャフト70を取り囲み、それによって、ループ端をドラム組立体100内にしっかり留める。ループ端は、例えば、(通路123と連結して或いは連絡して)ハブ120に形成されたスロット(図示せず)を通して延び、命綱ウェブ40の一部分はハブ120の周りに巻きつけられ、ハウジング20から延び且つ適当なハードウェアを介して(例えば、コネクタ500及びDリング410と共動する端コネクタを介して)使用者に取付ける自由な遠位端44を残す。変形例として、自由遠位端44は、或る固定点に取付けることができ、自動引き込み命綱システム10は、上記のように使用者に取付けられる。]
[0031] 自動引き込み命綱と共通のように、命綱ウェブ40の伸長後、命綱ウェブ40を引き込めるためにドラム組立体100に張力を付与することができる。それに関しては、シャフト70は、ハブプレート110のスロット111に係合するシャフトピン74によって、(下述のようにキャッチ又はブレーキベースとしても作用することができる)ハブプレート110を介してハブ又はドラム組立体100に回転止めされる。動力ばね組立体160は、プラスチックハウジングの内側にばね鋼の普通コイルストラップ(図1乃至図7には詳細に図示せず)を含む。ばね鋼ストラップの一端はハウジング20に固定される。もう1方の他端166(図3B参照)は、シャフト70のスロット76(図2参照)に係合する。動力ばね組立体160のハウジングは、例えば、フレーム60の穴64に係合するハウジング上のスタッド164によってフレーム60に回転止めされる。上述のように、命綱ウェブ40は、ハブ120に留められ、そしてハブの周りに巻きつけられる。組み立ての際、動力ばねは、トルクをシャフト70に、かくして、ハブ又はドラム組立体100に付与するために巻き上げられる(wound up)。シャフト70に付与されたトルクは命綱ウェブ40に予め張力をかけ、命綱ウェブ40がそこから巻きが解かれた(すなわち、ハウジング20から引き出され或いは引き伸ばされた)後、命綱ウェブ40をハブ120の周りに巻き取り或いは引き込ませる。] 図1 図2 図3B 図7
[0032] 自動引き込み命綱システム10は、また、図2の参照番号165によって全体が示されるブレーキ機構を含む。それに関して、キャッチピボット170が、(例えば鋳造ステンレススチールのような金属で形成される)キャッチブッシュ180及びキャッチ190のためのピボット軸又はシャフトを提供するために、ハブプレート/キャッチベース110の通路114内に取付けられ且つそれを貫いて延びる。例示の実施形態では、キャッチ190は、ハブプレート/キャッチベース110の直径とおおよそ等しい直径或いは幅を有する。キャッチブッシュ180は、キャッチピボット170と共動するために、キャッチ190内に形成される通路191を貫通する。ブレーキ機構165は、また、ハブプレート/キャッチベース110の穴116に係合する一端202と、キャッチ190の穴192に係合するもう一つの端204と、を有する全体的にV形のキャッチばね200のような付勢機構又は装置を含む。] 図2
[0033] 図3Aは、自動引き込み命綱10の透視線或いは隠れ線図を示し、図3Bは、図3Aに記載された断面A−Aに沿った自動引き込み命綱10の断面図を示す。シャフト70は、上述のようにキャッチベース110のスロット111に係合するシャフトピン74によって、ハブプレート又はキャッチベース110に回転止めされる。混乱及び/或いは混雑を避けるために、図3A乃至図7では全ての要素に参照番号が付けられていない。] 図3A 図3B 図7
[0034] 図4は、スナップリング90、ブッシュ80、フレーム部材50及びキャッチブッシュ180が隠れている自動引き込み命綱10を示す。キャッチばね200の端202及び204は、見ることができるが、キャッチばね200は部分的に隠れている。キャッチばね200の2つの足は、キャッチ190を第1方向に回転させようとする或いは、キャッチ190がキャッチピボット170の軸線を中心にハブプレート又はキャッチベース110に対して第1方向と反対の第2方向に回転するのを阻止しようとする付勢力を及ぼす。図4では、ハブプレート又はキャッチベース110上の当接要素又はスタッド117がキャッチ190に形成された全体的に腎臓形状のスロット193の側面に接触するので、キャッチ190は、自身が回転できるハブプレート又はキャッチベース110に対して時計回りに限り回転する。] 図4
[0035] キャッチ190の質量中心は、キャッチ190がキャッチピボット170上で枢動或いは回転する、軸線の近くに或いはほぼ軸線に位置決めされる。好ましくは、キャッチピボット170の軸線は、キャッチ190の質量中心或いはその中心に出来るだけ近くに位置決めされる。かくして、キャッチ190は、命綱ウェブ40が一定速度で自動引き込み命綱システム10から引き出されているときのように、ハブ組立体100が一定の角速度で回転しているとき、キャッチベース110に対してその位置を維持する。すなわち、キャッチ190及びハブプレート/キャッチベース110は、ユニットとして回転し、遠心力によりキャッチ190をハブプレート/キャッチベース110に対して(キャッチピボット170を中心に)回転させない。しかしながら、もしハブ組立体100が、(命綱ウェブ40が増大した速度で自動引き込み命綱システム10から引き出されるときのように)キャッチ190の回転慣性がキャッチばね200の力に打ち勝つ程に高い時計回りの角加速度を経験するならば、キャッチ190は、ハブプレート/キャッチベース110に対してキャッチピボット170を中心に第2方向に(例示の実施形態では反時計回りに)回転する。この状態を、図5に図示する。] 図5
[0036] 線形速度を有する質量の動作と似て、回転質量は、T=I×αの式により、或る外部トルクによって作用されない限り、一定の回転速度で回転し続ける傾向があり、ここにIは質量の回転慣性モーメント、αはその回転加速度である。]
[0037] よく知られている例では、人が垂直の向きに軸線を有する軸によって自転車の車輪を保持してメリーゴーランド上に立っている。軸受ベアリングは摩擦がなく、車輪及びメリーゴーランドの初期の回転速度はゼロであると仮定する。また、自転車の車輪のスポークのうち1つが、たまたま真北を指していると仮定する。もしメリーゴーランドが、或る新しい回転速度まで時計回りに回転加速し始めたならば、自転車の車輪は、それを保持する人に対して反時計回りに回転し始めることが観測されるであろうが、スポークは、依然として真北を指し示すであろう。車輪は、円形経路内で移動しているが車輪は回転していないであろう。自転車の車輪は、それが初期のゼロ回転速度を維持しているので回転的に”置いていかれて”いる。もし自転車の車輪を保持している人が車輪のリムを掴んでいたならば、それが、車輪をメリーゴーランドの回転速度に合う”速度まで”至らせるために必要なトルクを及ぼすであろう。]
[0038] 車輪の軸は、メリーゴーランドの軸線と同一線上にある必要はないが、メリーゴーランドの軸線と平行である必要がある。もし車輪が軸の中心で質量の中心と完全にバランスするならば、メリーゴーランドの回転速度は、車輪に作用する(向心力からの)いかなるトルクを発生させない。]
[0039] キャッチ190の場合には、キャッチ190の質量中心は、キャッチピボット170の中心の近く或いは中心にある。かくして、キャッチ190は、ハブ組立体100の回転速度にかかわらず、求心力の結果としてハブ組立体100に対して回転しようとしない。]
[0040] ドラム組立体100が時計回りに回転的に加速するとき、キャッチ190も、キャッチばね200の力が、キャッチ190を当接要素117と当接接触状態に保つのに必要とされるトルクを及ぼすのに十分であるので、回転的に加速する。しかしながら、もしドラム組立体100の回転加速度が十分大きければ、キャッチばね200によって供給されるトルクは、図5に示されるようなキャッチ190が”置いていかれる”こと及び伸びた係止位置に移動/回転するのを防ぐのに十分ではない。] 図5
[0041] 図5では、スナップリング90、ブッシュ80、フレーム部材50及びキャッチブッシュ180が、再び隠れている。キャッチ190が、キャッチピボット170を中心にハブプレート/キャッチベース110に対して反時計回りに回転することを示す。例示実施形態では、キャッチ190の反時計回りの回転は、スロット193の一端とシャフト70との接触によって制限される。キャッチばね200の両端(すなわち取付け点202及び204)とキャッチピボット170は整列していないので、キャッチばね200の力は、まだ、キャッチをハブプレート/キャッチベース110に対してその時計回りの位置に戻そうとする力を及ぼす。かくして、いったんハブ組立体100の時計回りの角加速度が減少され或いは止められると、キャッチ190は、キャッチピボット170を中心に且つハブプレート/キャッチベース110に対して時計回りに回転する(すなわち、図4に示す位置に戻る)。] 図4 図5
[0042] キャッチ190は、キャッチピボット170を中心にハブプレート/キャッチベース110に対して反時計回りに回転され、キャッチピボット170がシャフト70と同心ではないので、キャッチ190の当接部、停止部すなわちコーナー195が、ハブプレート/キャッチベース110の円周を越えて半径方向外側に延びる。]
[0043] 図6は、フレーム部材50が部分的に透視して示される自動引き込み命綱システム10のかくれ線図を示す。図6に示されるように、ハブ組立体100が、キャッチ190をキャッチピボット170を中心にハブプレート/キャッチベース110に対して反時計回りに回転させるのに十分な時計回りの角加速度を経験する。キャッチ190の2つの当接部195のうちの1つは、フレーム部材50から延びる2つの当接部材、停止部材すなわちタブ54及び56のうちの1つに当接或いは引っかかるように例示される(また図2参照)。その結果、ハブ組立体100の回転が、停止に至る。2つの当接部材54及び56があるので、ハブ組立体100は、(上述のように)十分に高い角加速度が加えられた後、停止される前に、ほとんど2分の1回転する。かくして、キャッチ190は、いかなる他の部品との複雑な相互作用の要求なく、停止部材54及び56と直接の当接によってドラム組立体100(及び連結されたシェーブ70)の回転にブレーキをかけ或いは停止させるように作動する。] 図2 図6
[0044] いくつかの実施形態では、キャッチばね200によって加えられる付勢力は、例えば命綱ウェブ40が落下の始まりに相当する加速速度で自動引き込み命綱10から引き出されているときにのみキャッチ190が”作動する”ように、上記のキャッチ190の回転慣性に対して釣り合っている。例えば、キャッチ190及びキャッチばね200が、命綱ウェブ40が或る決められた値(最大値或いは閾値)の加速度(例えば、重力加速度の2分の1或いは4分の3)で引き出されるとき、作動するように(当業者に既知の工学原理を用いて)容易に設計される。命綱ウェブ40の最大線形加速度から、対応する最大ドラム回転或いは角加速度が決定される。キャッチ190の回転慣性モーメントが、キャッチばね200によって供給されなければならない最大トルクを決定する。加速度閾値以下の線形/角加速度の間、すなわち使用者が歩いているときのようにウェブを一定の速度で引き延ばしているとき、キャッチ190は作動せず且つハブ組立体100は自由に回転する。]
[0045] 図7は、再びフレーム部材50が部分的に透視して示された自動引き込み命綱システム10を示す。図7は、図6に示すように係止され或いはブレーキをかけられた後、ハブ組立体100によって命綱ウェブ40を短い距離引き込ませるために、使用者が命綱ウェブ40の張力を緩める場合の自動引き込み命綱システム10の部品の位置を示す。ハブ組立体100は、(引張り機構160の張力の結果として)反時計回りに回転するので、キャッチ190の当接部195は、当接部材すなわちタブ54との当接から離される。次いで、キャッチ190は、(キャッチばね200の付勢力の結果として)キャッチピボット170を中心に且つハブプレート/キャッチベース110に対して時計回りに回転する。この時点で、ハブ組立体100は、再び自由に回転する。] 図6 図7
[0046] 図8は、外側カバーすなわちハウジングが除去された本発明の自動引き込み命綱システム10aのもう一つの実施形態を示す。カバーは、例えば、図9に示すように、2つのハウジング連結部材20aで形成でき、自動引き込み命綱システムの内部機構を自動引き込み命綱システム10と関連して記述されたような損傷から保護するのに役立つ。図8乃至図14の自動引き込み命綱システム10aは、自動引き込み命綱システム10と同様の方法で作動する。図8乃至図14では、自動引き込み命綱システム10aの対応するシステム10の要素に似た要素は、参照記号"a"を付加して同様に示す。] 図14 図8 図9
[0047] 自動引き込み命綱システム10aは、例えば、コネクタ30aを介して或る固定物或いは固定点に連結される。命綱の遠位端44a或いは命綱ウェブ40aは、例えば、使用者5によって装着されるハーネス400に連結される(図1参照)。変形例として、コネクタ30aは、使用者に連結され、命綱ウェブ40aの遠位端44aは、或る固定物に取付けられる。] 図1
[0048] 図9は、分解した状態での自動引き込み命綱システム10aの部品を示す。自動引き込み命綱システム10におけるように、自動引き込み命綱システム10aの多数の部品は、シャフト70a上或いはシャフト70aの周りをフレーム部材50a及び60aに対して回転する。図8乃至図14の実施形態では、フレーム部材50a及び60aは、U形の金属(例えば、ステンレススチール)の一部として一体的に形成される。(例えば、ステンレススチールのような金属で形成される)シャフト70aは、フレーム部材50a及び60aの通路52a及び62a内でそれぞれ回転する。シャフト70aは、例えば、フレーム部材50a及び60aの穴52a及び62a内にそれぞれ着座するシャフトブッシュ80a内で回転する。ねじ部材92aのようなフランジリテーナは、シャフト70aをフレーム部材50a及び60aと回転可能に連結して保持するために、シャフト70a内に形成されるねじ通路73aと共動する。シャフト70aの一端のフランジ71aは、例えば、フレーム部材60aと当接する。ワッシャー94aは、例えば、シャフト70aをフレーム部材50a及び60aと作動的に連結して保持するために、ねじ部材92aと共動するように設けられる。] 図14 図8 図9
[0049] システム10Aのハブすなわちドラム組立体100aは、第1ハブフランジすなわちプレート110a、命綱ウェブ40aが巻きつけられるハブすなわちドラム120a、第2ハブフランジ140a及びねじ150a(ねじ150aは、システム10のねじ150のように対向向きに向けられる)のようなコネクタを含む。組み立てられるとき、ハブプレート110a、ハブ120a、ハブフランジ140a及びねじ150aは、シャフト70aとともに回転するハブすなわちドラム組立体100aを形成する。ドラム120aは、おおよそ幅25mmであるウェブを収容するために、ドラム120と比較して小さい直径及び大きい幅のものである(ドラム120aと比較して、ドラム120はおおよそ幅17mmであるウェブを使用するために設計される)。命綱のループ端42aは、ループ端42aをドラム組立体100a内にしっかり留めるためにシャフト70aの周りのハブ120aに形成された通路123a内に配置される。ループ端42aは、ハブ120aに形成されたスロット121aを通って延び、且つ命綱ウェブ40aの一部は、ハブ120aの周りに巻きつけられ、ハウジング20から延びる自由端44aを残している。命綱ウェブ40aは、また、例えば、落下保護技術で知られているように、ある長さの命綱ウェブ40aが、それ自身の上に折り返され且つ縫い付けられ或いはステッチされるエネルギー吸収部分すなわちエネルギー吸収部46aを含む。落下の場合には、エネルギー吸収部分46aのステッチが切れてエネルギーを吸収する。]
[0050] シャフト70aは、(例えば、鋳造ステンレススチールのような金属で形成された)キャッチ又はブレーキベース112aを介してハブプレート110に回転止めされ、キャッチ又はブレーキベースは、ねじ150aによってハブプレート110aに連結される。それに関して、ブレーキベース112aは、該ベースに形成され、シャフト70aが通る通路113aと、ハブプレート110のスロット76aの半径方向外方部分に係合する半径方向内方の突出部材114aを含む。命綱40aを、その伸張後、ハウジング部材168aによって形成されるプラスチックハウジングの内側にばね鋼のコイル巻きストラップ162aを含む動力ばね組立体160aを介して引き込むために、張力がドラム組立体100aに加えられる。ばね鋼ストラップの半径方向外方端163aは、フレーム60aに留められる。半径方向内方端163a’は、シャフト70aのスロット76aの半径方向内方狭部分に係合する。動力ばね組立体160の1つのハウジング部材168aは、例えば、フレーム60aの当接部材64aに係合する、ハウジング部材168a上の突出部材すなわちスタッド164aによってフレーム60に回転止めされる。上述のように、命綱ウェブ40aは、ドラム組立体100aのハブ120aに留められ且つハブ120aの周りに巻きつけられる。組み立て時、動力ばね162aは、トルクをシャフト70a及びドラム組立体100aに加えるために”巻き取られる”。シャフト70aに加えられるトルクは、命綱ウェブ40に予め張力をかけ、自動引き込み命綱システム10と関連して上述したように命綱ウェブ40がハブ120aから巻きほどかれた後、命綱ウェブ40を、ハブ120aの周りに巻き取りすなわち引き込みを生じさせる。]
[0051] 自動引き込み命綱システム10と同様に、自動引き込み命綱システム10aは、ブレーキ機構を含む。それに関して、(例えば、鋳造ステンレススチールのような金属で形成された)キャッチ190aは、ブレーキ又はキャッチベース112aに、キャッチベース112aに形成されたねじ通路116aを介して連結するために、キャッチ190aに形成された通路192aの中を通る部分ねじ部材180aを介して(シャフト70aの軸線と偏心して)枢動可能に或いは回転可能に取付けられる。キャッチ190と関連して上述したように、ピボット部材180a(及び通路192a)の軸線は、キャッチ190aの質量中心にほぼ対応するのが好ましい。ブレーキ機構は、また、キャッチベース112のコネクタ117aに係合する一端及びキャッチ190aのコネクタ194aに係合するもう一つの端を有するキャッチばね200aを含む。キャッチばね200aによって及ぼされる力は、例えば命綱ウェブ40aが、キャッチ190aの回転慣性に対してほぼ釣り合わされ、そのため、自動引き込み命綱システム10aから、落下の始まりに対応する加速速度で引き出されるときにのみキャッチ190aがブレーキを効かせるように(遠心力によって)作動する。]
[0052] 上述のように、シャフト70aは、キャッチベース112aに及びそれによってドラム組立体100aに回転止めされる。図11及び図12は、コネクタ92a、ワッシャ94a、ブッシュ80a及びフレーム部材50aが隠れている自動引き込み命綱システム10を示す。キャッチばね200aは、キャッチ190aを第1方向(例えば、例示実施形態では時計回り)に回転させようとする付勢力、或いはハブ組立体100aに対してピボット部材180a上の第2の反対方向の回転に抗して等しく付勢する付勢力を及ぼす。図11では、キャッチ190aは、ハブ組立体100aに対して時計回りに限り回転され、そのため、シャフト70aがキャッチ190aに形成された、細長い、全体的に腎臓形状、弧状或いは湾曲したスロット193aの第1の縁、側面或いは端に当接する箇所まで、回転することができる。かくして、キャッチばね200aは、キャッチ190aをシャフト70aに対して付勢する。] 図11 図12
[0053] キャッチ190aの質量中心は、キャッチ190aがピボット部材180a上で枢動或いは回転するようにおおむね位置決めされる。かくして、命綱ウェブ40aが、自動引き込み命綱システム10aから一定速度で引き出されているときのようにハブ組立体100aが、一定の角速度で回転している間、キャッチ190aは、ハブ組立体100aに対してその位置を維持する。すなわち、キャッチ190a及びキャッチベース112a/ハブ組立体100aは、ユニットとして回転し、且つ遠心力によりキャッチ190aをピボット部材180aを中心にキャッチベース112a/ハブ組立体100aに対して回転させない。しかしながら、もしハブ組立体100aが、(命綱ウェブ40aが増大した速度で自動引き込み命綱システム10aから引き出されている場合のように)キャッチ190aの回転慣性が、キャッチばね200aの力に打ち勝つほど高い時計回りの角加速度を経験するならば、キャッチ190aは、キャッチベース112a/ハブ組立体100aに対してピボット部材180aを中心に第2の方向に(例示の実施形態では反時計回りに)回転する。この状態が、図12に示される。] 図12
[0054] 図12では、キャッチ190aは、ピボット部材180aを中心にハブ組立体100aに対して反時計回りに回転されるように示す。例示の実施形態では、キャッチ190aの反時計回りの回転は、スロット193aの第2端とシャフト70aとの接触によって制限される。キャッチばね200aの両端と回転部材180aは整列していないので、キャッチばね200aの力は、まだ、キャッチ190をハブ組立体100に対して時計回りの(非作動の)位置(図11参照)に戻そうとする力を及ぼす。かくして、いったんハブ組立体100aの時計回りの角加速度が減少され或いは止められると、キャッチ190aは、ハブ組立体100aに対して時計回りに回転する(すなわち、図11に示す非作動の位置に戻る)。] 図11 図12
[0055] キャッチ190aが、ピボット部材180aを中心にハブ組立体100aに対して反時計周りに回転するとき、キャッチ190aの当接部、停止部すなわちコーナー195aは、(ピボット部材180aがシャフト70aと同心ではないので)半径方向外側に延びる。]
[0056] 図13は、フレーム部材50aが、部分的に透視として示される、自動引き込み命綱システム10aのかくれ線図を示す。図13に示すように、ハブ組立体100aは、キャッチ190aをハブ組立体100aに対して反時計周りに回転させるのに十分な時計回りの角加速度を経験する。キャッチ190aの当接部195aは、フレーム部材50aから延びる2つの当接部材、停止部材すなわちタブ54a及び56aのうちいずれか1つに当接或いは引っかかることが例示される(また図9参照)。キャッチ190aは、シャフト70aと、湾曲したスロット又は開口193aの第2端との当接のために、反時計回りの方向に回転できない。当接部195aとタブ54a及び56aのうちいずれか1つとの接触及びスロット193aとシャフト70aとの当接の結果、ハブ組立体100aの回転が停止に至る。] 図13 図9
[0057] 自動引き込み命綱システム10と関連して記述されるように、キャッチばね200aによって及ぼされる付勢力は、例えば命綱ウェブ40aが自動引き込み命綱10から、落下の始まりと対応する予め決められた加速速度で引き出されるときのみキャッチ190が”作動する”ように、キャッチ190aの回転慣性に対して釣り合っている。例えば、キャッチ190a及びキャッチばね200aは、命綱ウェブ40aが或る決められた値の加速度(例えば、重力加速度の2分の1或いは4分の3)で引き出されるとき、作動するように(当業者に既知の工学原理を用いて)容易に設計される。より低い加速度の間すなわち使用者が歩いているときのようなウェブを一定速度で延ばすとき、キャッチ190aは、作動せず、ハブ組立体100aが自由に回転する。]
[0058] 図14は、再びフレーム部材50aが、部分的に透視として示される、自動引き込み命綱システム10aを示す。図14は、図13に示すように係止され或いはブレーキがかけられた後、使用者が、命綱ウェブ40aの張力を緩めてハブ組立体100aが命綱ウェブ40aを短い距離引っ込める場合の、自動引き込み命綱システム10aの部品の位置を示す。(引張り機構160aの張力の結果)ハブ組立体100aが反時計周りに回転するとき、キャッチ190aの当接部195aは、当接部材すなわちタブ54aとの当接から離れる。すると、キャッチ190aは、(キャッチばね200aの付勢力の結果)ピボット部材180aの軸線を中心にハブ組立体100aに対して時計回りに回転する。この時点で、ハブ組立体100aは、再び自由に回転する。] 図13 図14
[0059] 上述の実施形態では、キャッチベースは、ドラム組立体の部品であり或いはドラム組立体に取付けられる。しかしながら、当業者は、キャッチベース(すなわち、キャッチベースは、キャッチが主シャフトの軸線以外の軸線を中心に回転的に取付けられる要素である。)をドラム組立体と別体又はドラム組立体に連結させなくてもよいことがわかる。それに関して、キャッチベースは、ドラム組立体以外の命綱システムの部品と別体の要素でも或いは連結されていてもよい。キャッチベースは、シャフト及びキャッチベースが共に回転するように、例えば、シャフトに独立して連結され或いは係止されてもよい。キャッチベースに(シャフトの軸線から偏心した軸線を中心に)回転可能に連結されたキャッチは、上述のように作動して、シャフトの回転を停止させ、従って、シャフトに連結された命綱ハブ(命綱ハブはドラム組立体の一部であってもよい。)の回転を停止させる。]
[0060] 本発明は、ウェブ材料で形成された命綱の代表例と関連してここに記述されているが、本発明のシステム、装置及び方法は、ハブ又はドラム組立体上に巻き付けられた或いはスプール巻きされた、ケーブル、ロープ或いは他のタイプの命綱で同様に十分に作動する。その上、本発明の加速度によるブレーキシステムは、自動引き込み命綱システム以外のシステムに関して用いられてもよい。]
[0061] 上述説明及び添付図面は、現時点での発明の好ましい実施形態を開示する。もちろん、種々の修正、追加及び設計変更が、本発明の範囲から逸脱することなく、上述の教示に照らして当業者に明らかになる。本発明の範囲は、上述の説明によってではなく請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で行われる全ての変更及び変化は、特許請求の範囲内に包含されるものである。]
权利要求:

請求項1
命綱システムであって、命綱と、前記命綱が巻き付けられ、前記命綱の伸張中第1方向に及び前記命綱の引き込み中前記第1方向と反対の第2方向に第1軸線を中心に回転できるドラム組立体と、前記ドラム組立体を前記第1軸線を中心に前記第2方向に回転させるように付勢する付勢力を前記ドラム組立体に付与するために前記ドラム組立体と作動的に関連している張力機構と、前記ドラム組立体と作動的に関連しているブレーキ機構と、を含み、前記ブレーキ機構は前記第1軸線と同心でない第2軸線を中心に回転できるキャッチを含み、前記第2軸線は、前記ドラム組立体が前記第1軸線を中心に回転するとき、前記第2軸線が前記第1軸線を中心に前記ドラム組立体と同じ方向に回転するように、前記第1軸線に作動的に連結され、前記キャッチの質量中心は前記第2軸線の近くに位置決めされ、前記キャッチは、前記ドラム組立体が少なくとも所定の角加速度で前記第1方向に回転されるとき、前記第2軸線を中心に前記第2方向に回転して、前記キャッチの当接部を、前記命綱システムの当接部材に当接させて前記ドラム組立体の回転を停止させる、ことを特徴とする、前記命綱システム。
請求項2
前記キャッチを前記第2方向に回転するのに逆らって付勢する付勢機構をさらに含む、請求項1に記載の命綱システム。
請求項3
前記付勢機構の付勢力は、前記命綱が前記ドラム組立体の所定の角加速度に対応する加速速度で延ばされるときのみ、前記キャッチが前記第2方向に回転するように、前記キャッチの回転慣性に釣り合わされる、請求項2に記載の命綱システム。
請求項4
前記付勢機構は、1端が前記ドラム組立体に取付けられ且つもう1つの端が前記キャッチに取付けられるねじりばねからなる、請求項3に記載の命綱システム。
請求項5
前記付勢機構は、1端が前記ドラム組立体に取付けられ且つもう1つの端が前記キャッチに取付けられる伸張ばね、圧縮ばねあるいはばねクリップからなる、請求項3に記載の命綱システム。
請求項6
前記第1軸線は、前記ドラム組立体のほぼ中心を貫通するシャフトによって構成され、前記シャフトは、また、前記キャッチに形成されたスロットを貫通する、請求項3に記載の命綱システム。
請求項7
前記キャッチは、前記第2軸線を中心に且つ前記ドラム組立体から延びる引張り部材を中心に前記ドラム組立体に対して回転可能であり、前記引張り部材は前記第2軸線を構成する、請求項6に記載の命綱システム。
請求項8
前記システムは、前記キャッチの回転を前記第1方向に制限し且つ前記キャッチの回転を前記第2方向に制限する少なくとも1つの当接要素を含む、請求項6に記載の命綱システム。
請求項9
前記キャッチのスロットは湾曲され、前記スロットの縁と前記シャフトとの当接は、前記キャッチの回転を前記第1方向に制限し、前記キャッチの回転を前記第2方向に制限する、請求項6に記載の命綱システム。
請求項10
前記キャッチの質量中心は、ほぼ前記第2軸線上に位置決めされる、請求項6に記載の命綱システム。
請求項11
命綱と、前記命綱が巻き付けられ、前記命綱の伸張中第1方向に及び前記命綱の引き込み中前記第1方向と反対の第2方向に、第1軸線を構成するシャフトを中心に回転できるドラム組立体と、当接部材と、を含む命綱システム用のブレーキ機構であって、前記シャフトが通れるスロットを含むキャッチと、前記キャッチが回転できる、第1軸線と同心でない第2軸線を構成する要素と、を含み、前記第2軸線は、前記ドラム組立体が前記第1軸線を中心に回転するとき、前記第1軸線を中心に前記ドラム組立体と同じ方向に回転するように前記シャフトに作動的に連結され、前記キャッチの質量中心は前記第2軸線の近くに位置決めされ、前記ブレーキ機構は、更に、前記第2軸線を中心に前記第2方向に前記キャッチが回転するときに、前記命綱システムの当接部材に当接して前記ドラム組立体の回転を停止させる少なくとも1つの当接部を含み、前記ドラム組立体が少なくとも所定の角加速度で前記第1方向に回転されるとき、前記キャッチは、前記第2軸線を中心に前記第2方向に回転する、ブレーキ機構。
請求項12
前記キャッチの質量中心は、ほぼ前記第2軸線上に位置決めされる、請求項11に記載のブレーキ機構。
請求項13
命綱システムであって、命綱と、第1軸線を有するシャフトと、前記シャフトとともに回転するために前記シャフトに連結されたハブとを含み、前記命綱は前記ハブの周りに巻き付けられ、前記ハブは、前記命綱の伸張中第1方向に及び前記命綱の引き込み中前記第1方向と反対の第2方向に前記シャフトとともに回転でき、当接部材と、前記シャフトを前記第1軸線を中心に前記第2方向に回転させるように付勢する付勢力を前記シャフトに付与するために、シャフトと作動的に関連した張力機構と、前記シャフトと作動的に関連したブレーキ機構とを含み、前記ブレーキ機構は、前記第1軸線と同心でない第2軸線を中心に回転できるキャッチを含み、前記第2軸線は、前記ドラム組立体が前記第1軸線を中心に回転するとき、前記第1軸線を中心に前記ドラム組立体と同じ方向に回転するように前記シャフトに作動的に連結され、前記キャッチの質量中心は、前記第2軸線の近くに位置決めされ、前記シャフトが少なくとも所定角加速度で前記第1方向に回転されるとき、前記キャッチが前記第2軸線を中心に前記第2方向に回転し、キャッチの当接部を、前記命綱システムの前記当接部材に当接し且つ前記シャフトの回転を停止させるのに十分な量、シャフトに対して半径方向外方に移動させる、ことを特徴とする、命綱システム。
請求項14
前記キャッチの質量中心は、ほぼ前記第2軸線上に位置決めされる、請求項13に記載のブレーキ機構。
請求項15
命綱と、第1軸線を有するシャフトと、前記シャフトとともに回転するためにシャフトに連結されたハブと、当接部材とを含み、前記命綱は前記ハブに巻きつけられ、前記ハブは、前記命綱の伸張中第1方向に及び前記命綱の引き込み中前記第1方向と反対の第2方向に前記シャフトとともに回転できる、命綱システムに使用するブレーキ機構であって、前記ブレーキ機構は、前記シャフトが通れるスロットを含むキャッチと、前記キャッチがそこを中心に回転可能であり、前記シャフトによって構成された第1軸線と同心でない第2軸線を有する要素と、前記要素は、前記ハブが前記第1軸線を中心に回転するとき、前記第1軸線を中心に前記ハブと同じ方向に回転するように前記シャフトに作動的に連結され、前記キャッチの質量中心は、前記要素の前記第2軸線の近くに位置決めされ、及び前記キャッチの周辺部の近くに少なくとも1つの当接部を含み、前記シャフトが前記第1方向に少なくとも所定角加速度で回転されるとき、前記キャッチが前記第2軸線を中心に前記第2方向に回転し、キャッチの当接部を、前記命綱システムの前記当接部材に当接して前記シャフトの回転を停止させるのに十分な量、シャフトに対して半径方向外方に移動させる、ことを特徴とする、命綱システム。
請求項16
前記キャッチの質量中心は、ほぼ前記第2軸線上に位置決めされる、請求項15に記載のブレーキ機構。
請求項17
命綱と、前記命綱が巻き付けられ、前記命綱の伸張中第1方向に及び前記命綱の引き込み中前記第1方向と反対の第2方向に第1軸線を中心に回転できるドラム組立体と、前記ドラム組立体を前記第1軸線を中心に前記第2方向に回転させるように付勢する付勢力を前記ドラム組立体に付与するために、ドラム組立体と作動的に関連した張力機構と、当接部材と、を含み、命綱システムにブレーキ機能を提供する方法であって、前記ドラム組立体と作動的に関連したブレーキ機構を配置するステップを含み、前記ブレーキ機構は、前記第1軸線と同心ではない第2軸線を中心に回転できるキャッチとを含み、前記第2軸線は、前記ドラム組立体が前記第1軸線を中心に回転するとき、前記第1軸線を中心に前記ドラム組立体と同じ方向に回転するように前記第1軸線に作動的に連結され、前記キャッチの質量中心は、前記第2軸線の近くに位置決めされ、前記ドラム組立体が少なくとも所定角加速度で前記第1方向に回転されるとき、前記キャッチが前記第2軸線を中心に前記第2方向に回転し、キャッチの当接部を、前記命綱システムの前記当接部材に当接して前記ドラム組立体の回転を停止させるのに十分な量、第1軸線に対して半径方向外方に移動させる、ことを特徴とする、命綱システムにブレーキ機能を提供する方法。
請求項18
前記キャッチを前記第2方向の回転に逆って付勢するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
請求項19
前記キャッチに付与される付勢力は、前記命綱が前記ドラム組立体の所定の角加速度と対応する加速速度で延ばされるときのみキャッチが前記第2方向に回転するように、キャッチの回転慣性に釣り合わされている、請求項18に記載の方法。
請求項20
前記キャッチの回転を前記第1方向に制限し且つ前記キャッチの回転を前記第2方向に制限する少なくとも1つの当接要素をさらに設けるステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
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